ウィッグは、日常のスタイルチェンジや医療用として、私たちの生活を豊かにしてくれる大切なアイテムです。しかし、地毛とは違い、頭皮からの栄養供給がないため、美しい状態を長く保つには正しい「洗い方」と「お手入れ」が欠かせません。誤ったケアをすると、毛がパサついたり絡まったり、寿命を縮めてしまうことも…。
この記事では、素材別の洗い方・シャンプーの選び方・普段からできるケアのコツまで、ウィッグを長持ちさせるためのポイントを詳しく解説します。ぜひ参考になさってくださいね。
目次
ウィッグを洗う頻度はどれくらい?
「どのくらいのペースで洗えばいいの?」と迷う方も多いはずです。目安は10回前後の着用ごとに1回です。ただし、汗をかいた日やスタイリング剤を使用した場合は、その都度洗う方が清潔を保てます。
清潔に保つことは、見た目の美しさだけでなく、毛の絡まりや臭いを防ぐ効果もあります。特に夏場や運動をした日などは早めのケアがおすすめです。
ウィッグを洗うのに普通のシャンプーは使える?
「普段のシャンプーで代用できないの?」という疑問を持つ方も多いですよね。
先にポイントをお伝えすると、通常のシャンプーは避けた方が安心です。人工毛は熱や化学成分に弱く、一般的なシャンプーの洗浄成分や油分が毛質を傷める原因になります。
普通のシャンプーとウィッグ用シャンプーの違いとは
普通のシャンプーは地肌の皮脂や汚れを落とすことを目的にしているため、どうしても洗浄力が強めに設計されています。
一方でウィッグ用シャンプーは人工毛や人毛を傷めないように優しく処方されており、静電気や摩擦を抑えながら毛流れを整えてくれるのが特徴です。
Prestaのウィッグ用シャンプー
「やさしく、でもしっかり洗いたい」そんな想いに応えるウィッグ専用シャンプーです。きめ細かな泡が、毛髪だけでなく内側ネットに付いた汗や皮脂、ホコリまでやさしくオフします。洗い上がりはサラサラと軽やかで、次に手に取るたび気持ちよく使えます。

Prestaのウィッグ用コンディショナー
ウィッグの洗いあとの仕上げにぴったりなのが、PreStaの専用コンディショナー「フラウコンディショナーN」です。摩擦を抑えて指通りなめらかに整え、保湿成分が髪をやさしくコーティングして静電気や絡まりを防ぎます。さらに水に溶けやすい処方で使いやすく、天然アロマのやさしい香りが心地よいケアタイムを演出してくれます。

ウィッグ別の正しい洗い方
ウィッグは素材によってお手入れ方法が大きく異なります。ここでは「人工毛」「人毛ミックス」「人毛100%」の3タイプに分けて解説します。ご使用のウィッグが「人工毛」「人毛ミックス」「人毛100%」のどれに該当するかを確認し、素材の特性に合わせた正しい洗い方をしましょう。
人工毛の場合
人工毛は熱に弱く絡まりやすいのが特徴です。常温の水で「押し洗い」を徹底しましょう。
ブラッシング
シャンプー前の乾いた状態で、専用ブラシを使い、毛先から順に優しく絡まりを丁寧にほどきます。無理に引っ張らず、静電気防止スプレーなどを併用するのも効果的でおすすめです。
シャンプー
洗面器に常温の水を張り、PreStaのウィッグ用シャンプーを適量溶かし入れます。ウィッグをゆっくり沈ませたら、決して揉んだり擦ったりせず、優しく押して離す「押し洗い」を繰り返して汚れを浮かせます。
すすぎ
きれいな水に替えながら押し洗いでしっかりすすぎます。シャンプー残りはパサつきの原因になるため注意。コンディショナーも同様に水に溶かして押し洗いします。
乾燥
タオルでウィッグを包み込むようにして水分を吸い取ります(タオルドライ)。決して絞ってはいけません。その後、風通しの良い日陰でウィッグスタンドにかけて自然乾燥させます。ドライヤーの熱風は厳禁です。
ブラッシング
完全に乾いたら、再度専用ブラシで優しくブラッシングをして、形を整えます。
人毛ミックスの場合
人工毛と人毛の良さを兼ね備えていますが、人工毛の熱に弱い性質+人毛の絡まりやすさに注意が必要です。
ブラッシング
洗う前に毛先から丁寧に絡まりをほどいていきます。
シャンプー
ぬるま湯(30℃前後)に専用シャンプーを溶かし、人工毛と同じく押し洗いで優しく洗います。人毛が含まれているため、洗うときに絡まりやすいことを意識して丁寧に行いましょう。
すすぎ
流水で十分にすすぎ、コンディショナー・トリートメントでケアした後は、ぬめりがなくなる程度にすすぎます。
自然乾燥
タオルドライをした後、ウィッグスタンドにかけて風通しの良い日陰で自然乾燥させます。人毛のウィッグと異なり、高温でのブローは避けてください。
Prestaのウィッグハンガー(スタンド)
ウィッグをきれいな形のまま保管したい方にぴったりな、折りたたみ式のウィッグハンガーです。使用しない時はコンパクトに折りたたんで収納でき、省スペースで扱いやすい設計です。ウィッグを掛けたまま軽くブラッシングすれば、型崩れを防ぎつつ風通しを保てますよ。

人毛100%の場合
人毛100%のウィッグは、地毛と同じようにぬるま湯や市販のシャンプー(ノンシリコンは避ける)も使用可能ですが、頭皮からの栄養がないため、丁寧に扱うことが長持ちの秘訣です。
ブラッシング
洗う前に丁寧に絡まりを取り除きます。
シャンプー
ぬるま湯(30〜35℃程度)にシャンプーを溶かし、人工毛と同様に押し洗いで汚れを浮かせます。
すすぎ
流水でしっかりすすぎます。この際、毛先から根元に向かって優しく手ぐしでとかす「とかし洗い」を併用すると、毛流れが整いやすくなります。リンスやトリートメントを使い、栄養を補給しましょう。
自然乾燥・スタイリング
タオルドライ後、人毛ミックスと同様、ウィッグスタンドにかけて乾燥させます。人毛は乾くとウェーブやうねりが出やすいため、半乾きの状態でブラッシングをして、毛流れを整えておくと、乾いた後のスタイリングが楽になりますよ。完全に乾いた後は、低温のドライヤーやアイロンでスタイリングが可能です。
ウィッグを洗う際の注意点
ドライヤーを極力使用しない
先述の通り、人工毛や人毛ミックスのウィッグに熱風は厳禁です。熱は繊維を傷め、縮れやカール崩れ、そして静電気の原因となります。乾燥は必ずウィッグスタンドにかけて自然乾燥させてください。 人毛100%でも、ブローする際は低温・弱風で、ウィッグから十分離して使用しましょう。
乾かす際にウィッグスタンドを使用する
洗った後のウィッグを平置きで乾燥させると、ネット部分が乾きにくく、型崩れや雑菌の繁殖の原因になります。必ず専用のウィッグスタンドにかけて、形を整えた状態で風通しを良くして乾かすことが大切です。
優しく丁寧に扱う
シャンプーから乾燥までの全工程で、「摩擦」と「力」はウィッグの大敵です。
- もみ洗い・こすり洗いはしない: 毛が絡まり、ウィッグがチリつく原因になります。常に「押し洗い」を徹底してください。
- 熱湯は使わない: 熱はお湯の温度であっても毛材の変質や色落ちを招きます。必ずぬるま湯、もしくは常温の水で洗いましょう。
- 絞らない: タオルドライの際も、硬く絞るのではなく、タオルで包んで軽く叩くように水分を取ってください。
この3つを意識して、シャンプーから乾燥までを行いましょう。ウィッグを正しい方法でケアすることで、より楽しいウィッグライフを楽しむことが出来ますよ。
ウィッグの正しい保管方法
ウィッグを外したら、軽くブラッシングして専用スタンドにかけましょう。スタンドに置くことで、自然な形をキープしつつ湿気やニオイも発散できます。
長期保管する場合は、通気性の良いネットや箱に入れ、直射日光・高温多湿を避けた涼しい場所へ。折り曲げたり重ねたりは型崩れの原因になるためNGです。 ウィッグの保管方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考になさってください。
『ウィッグの正しい保管方法は?』
まとめ
ウィッグは正しく洗い、優しく扱うことで見た目の美しさを長く保つことができます。人工毛、人毛ミックス、人毛100%それぞれに適した方法でケアをすることが大切で、洗浄時には普通のシャンプーではなく専用のケア製品を選ぶことが寿命を延ばす最大のポイントです。
特にPreStaのような専用ケア製品を取り入れると、毎日のメンテナンスがスムーズになり、いつでも自然で清潔な状態をキープできるでしょう。
PreStaのウィッグは見た目も自然でおすすめ
ここでは、PreStaウィッグ部門で特に人気の高い3つのアイテムをご紹介します。
NEWフレッシュボブ
自然な見た目と快適な着け心地を兼ね備えた医療用ウィッグ「NEWフレッシュボブ」。手植えのつむじで上から見ても自然に仕上がり、通気性と伸縮性のあるネット構造で軽やかなフィット感を実現しています。さらに8段階のアジャスターで頭囲に合わせて調整でき、毎日安心して使えるウィッグです。

おうちdeウィッグ ショート
自宅でリラックスしたい日や“ちょっとそこまで”の外出にぴったりな、軽やかなショート丈の医療用ウィッグです。100%化繊素材ながら自然な艶感とさらっとした手触りを追求し、スタイルの記憶性も高いため洗髪後も元に戻りやすい設計になっています。

ゆったりウェーブロング
ゆるやかなウェーブが自然な立体感を生み、軽やかさと上品さを兼ね備えたロングスタイルのウィッグです。耐熱ファイバー100%素材を採用し、コテやドライヤーでのアレンジも楽しめます。広めの人工皮膚で分け目も左右に変えられ、つむじ部分の自然さにもこだわったデザインです。












