抗がん剤治療へ向けて、医療用ウィッグが必要になったとき。「自然に見えるかな」「サイズやスタイルはどうなってるの?」「失敗しないポイントは?」…初めてのことで戸惑う方も多いのではないでしょうか。この記事では医療用のウィッグを購入する際のよくある失敗例と、どのように選べばいいかをお伝えします。
治療期間中、安心してともに過ごせるウィッグを見つけていきましょう。
医療用ウィッグに関するよくある失敗例
いざウィッグを着用するとサイズ感が合わず、不自然な見た目になった
「医療用ウィッグ」と検索するとたくさんの情報が並び、オンラインショップでも気軽に購入することができます。でも、試着せず画像だけを見て選んだウィッグは、いざ届いたら「思ったより大きい」「きつくて痛い」「なんだか似合わない」という失敗談をよくお聞きします。
抗がん剤治療の副作用による脱毛〜発毛により、頭のサイズは1cm〜1,5cm変わります。ウィッグは毎日ともに過ごす大切な存在。だからこそ、見た目だけで選ばず試着、そしてサイズ調整できるものがおすすめです。
ウィッグ買い直しで費用がかさんだ
なるべく費用を抑えたいという気持ちで安いウィッグを買ったけど、結果的に買い直して負担が多くなってしまった…こちらもよくある失敗談です。
医療用ウィッグの使用期間は個人差や薬の種類によっても異なりますが、約1年半〜2年が目安です。ファッションウィッグのようにピンポイントで使うのではなく、日々の生活の中で自分の髪のかわりに過ごすアイテムです。値段や見た目の印象だけで購入せず、長い期間をともに過ごせる品質かどうかを見極めることが大切。そのための「失敗しないための選び方」をお伝えしていきますね。
医療用ウィッグで失敗しないための選び方
購入前に必ず試着を丁寧に行う|デザインや色、使用感を確認する
まず前提として、必ず購入前に試着してください。これは実際の店舗でも、そしてインターネット通販でも同じです。そのウィッグが自分に合うかどうかは「試着」しないとわかりません。一人ひとり顔の輪郭や目鼻立ちは違います。髪の長さも、色も、ボリューム感も、同じウィッグでもつける人によって全く違う印象になります。
実店舗では専門のスタッフに相談してみてください。プロならではの視点で応えてくれるはずです。オンラインで購入する際は、毛材のニュアンスやつむじ部分の見え方は、パソコンやスマホの画面ではわかりにくい部分もあります。実際に手に取って、自分の目で見てみるのが間違いありません。
- JIS規格をクリアしたものを選ぶこと
医療用ウィッグこれまで明確な基準がありませんでした。しかし2015年に医療用ウィッグのJIS規格が制定され、患者さんが安心して使うための細かな条件が定められるようになりました。
条件を満たし検査をクリアしたウィッグには「Med・ウィッグマーク」が付いていますので、このマークがあるかないかは選ぶ際のポイントとなります。

購入店ではアフターサービスの充実度を見る
医療用ウィッグの使用期間は約1年半〜2年が目安です(個人差や薬の種類によっても異なります)。脱毛が始まってから地毛が回復するまで、長い時間を共にするウィッグだからこそ、購入後のアフターサービスは大きなポイント。その期間、どのようなサポートが受けられるか確認しましょう。
ウィッグを使い始めて何かあったときに相談できる窓口があるか、メンテナンスには対応しているか、ウィッグだけではなく地毛や頭皮についても理解があるか…しっかりサポートしてもらえるかなど、事前にチェックしましょう。
セミオーダーやフルオーダーのウィッグでより自然な見た目に
医療用ウィッグには、既製品の他に「セミオーダーウィッグ」や「フルオーダーウィッグ」があるのをご存知でしょうか。
オーダーウィッグでは、サイズの調整はもちろん、毛材やカラー、スタイルまで細かく選べるのが特長です。どこまで対応できるかはメーカーによって異なりますが、より自然なウィッグを求める方には心強い選択肢です。ただし、完成までに時間がかかることもあるため、早めに相談するようにしてください。
医療用ウィッグの費用相場感
医療用ウィッグを購入する際、とても気になる「値段」について。ここでは医療用ウィッグのパイオニアであるスヴェンソンの価格を参考にお伝えします。
医療用ウィッグの価格は、毛材の種類や長さ、人工皮膚の有無、製造方法やオーダータイプによって大きく異なります。
一般的に、既製品は約3万〜10万円前後、セミオーダーウィッグは10万円以上、フルオーダーウィッグでは40万円を超えることも。オンラインショップは店舗を持たない分、比較的リーズナブルな価格で提供されている場合もあります。ご自身の希望や予算に合わせて、無理のない選択を心がけてください。
ウィッグの値段について、こちらの記事でより詳しくご紹介しています。
医療用ウィッグに助成金や保険は適用されるのか
医療用ウィッグは、抗がん剤治療を受ける方にとって大切なサポートアイテムです。しかし残念ながら現在(2025年5月時点)、医療費控除や健康保険の対象にはなっていません。そのため、費用は基本的に自己負担となります。
一部の自治体では、治療中の方の負担を軽減するため、助成金制度を設けていることもあります。申請条件などは地域によって異なるため、お住まいの自治体で事前に確認してみてくださいね。
医療用ウィッグの助成金制度について、こちらの記事でより詳しくご紹介しています。
PreStaの医療用ウィッグは見た目も自然でおすすめ
PreSta(今この記事をご覧になっているサイトです!)では機能面はもちろん、見た目の自然さ、ファッションとしての楽しさにもこだわったウィッグを取り揃えています。
ぜひチェックしてください。
丸顔さんも面長さんも似合います!NEWフレッシュボブ
好感度の高い自然な丸みのあるボブスタイル。どんな顔型の方にも似合い、どんな頭の形もカバー、まるでずっと前からこのヘアスタイルだったかのようにフィットします。

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JIS規格適合の「医療用ウィッグ」/無料試着OK/前髪カット3ヶ月無料
MIX毛/栗色と自然色の2色展開/サイズ調整ができるアジャスター付き/人工皮膚付き/深いもみあげ
ヘアアイロンOK!ゆったりウェーブロング
新ウィッグシリーズのColoreクロレは、毛材に耐熱ファイバーを使用しアイロンOK!お好みのスタイルにヘアアレンジが可能です。ゆったりウェーブロングはランダムに入っている絶妙なカールがポイント。長さがありながら、ぐっと垢抜けた印象です。


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JIS規格適合の「医療用ウィッグ」/無料試着OK/前髪カット3ヶ月無料
人工毛(100%耐熱ファイバー)/5色展開/広めの人工皮膚付き/安定感抜群のぴったりキャップ
好みのスタイルにカスタマイズ可能!ハイセルフィーボブ
通販でも自分の好みのスタイルにぐっと近づけられる、セミオーダーウィッグ級のカスタマイズが可能なウィッグ。前髪のスタイル、サイドカット、襟足カット…細かなスタイル調整が可能です。

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JIS規格適合の「医療用ウィッグ」/無料試着OK/オーダーカット/スタイル調整
MIX毛/根元から自然な毛流れの総手植え/ナチュラルブラウンとライトブラウンの2色展開/サイズ調整ができるアジャスター付き/人工皮膚付き/快適な1枚ネット/5つの安心セット付き
PreStaのアフターサービス
PreStaは、約40年前から医療用ウィッグを作り続けてきたスヴェンソンが運営しています。スタッフ一人ひとりがお届けする商品に責任をもち、商品だけでなく治療中の頭皮について、髪の毛について、体調について学んでいます。お客様のお困りごとに関してはお電話とメールフォームでお答えしています。
まとめ
今回は「医療用ウィッグの失敗しない選び方」についてお届けしました。メーカーによって機能面の工夫は異なり、いろいろ見ているうちに迷うこともあるかと思います。そのときはまず「試着できるもの」「JIS規格適合のもの」「アフターサービス(お問い合わせ先)があるもの」この3点を確認してください。この記事がウィッグ選びにいかされていたら幸いです。