乳がん手術で入院するとき、病院にはどんなパジャマや下着を持って行けば良いのでしょうか。術後は傷口が回復するまで刺激を避ける必要があります。また、診察や検査が頻繁に行われるため、対応しやすいよう工夫できるといいですね。ここでは、乳がん手術での入院に適したパジャマやインナーの選び方を解説します。入院中の過ごし方を考慮してポイントをお伝えするので、ぜひ参考にお読みください。
目次
乳がんの手術で入院するときに押さえたい安心・快適なパジャマ選びのポイント

乳がん手術の入院準備でパジャマを用意するなら、どんな点に注意すれば良いのでしょうか。初めに、入院中に快適に過ごすためのパジャマの選び方を解説します。
パジャマ選びのポイント
- 前開き
入院中には医師や看護師の診察でパジャマを脱ぎ着する場面が多くあります。その際、前開きタイプのパジャマなら1人で脱ぎ着しやすく、ドレーン(=血液や体液を排出するための管)が引っ掛かりにくいためおすすめです。乳がん手術後は、ドレーンが体につながった状態で過ごす期間も考慮して、着脱しやすいパジャマを選びましょう。
- 薄手で長袖
入院中は常に空調が効いた病院内で過ごすため、季節にかかわらず薄手の長袖や七分袖のパジャマを用意すると良いでしょう。普段、ご自宅で半袖のパジャマを着用している方も、室内で肌寒く感じるおそれがあるため、薄手の長袖をご用意ください。
- 袖がまくりやすい
入院中に行われる日々の採血や血圧測定に備えて、袖がまくりやすいパジャマを選ぶのもポイントです。定期的な検査がスムーズになるように、袖のデザインに注目して選びましょう。おすすめなのは、袖口がゆったりとしたデザインのパジャマです。その反対に、袖口が細いパジャマは腕まくりしにくく、採血や血圧測定の度に手間がかかりやすいためお気をつけください。
- 上下がセパレート
上下セパレートタイプのパジャマは着替えがしやすく、入院生活に適しています。入院中は術後のケアでパジャマの上だけを脱ぐ機会が多くあります。また、万が一パジャマが汚れてしまった場合も、セパレートタイプなら上下どちらかだけ着替えることが可能です。入院時にはワンピースタイプよりも、上下セットになったセパレートタイプのパジャマを選ぶと良いでしょう。
- 生地が肌にやさしい
乳がん手術後は傷口の周りが敏感になりやすいため、肌にやさしい素材で作られたパジャマを選ぶことも大切です。たとえばガーゼ素材のような柔らかくて通気性の良い生地が適しています。ルームウェアのようにパジャマを着て多くの時間を過ごすことを意識して、肌ざわりが良く快適に着られる生地感にも着目しましょう。
乳がん手術入院中に必要なパジャマ着替えの枚数は?
乳がん手術の入院で必要となるパジャマの枚数は、1週間程度の入院の場合で2~3枚です。予備のパジャマも含めて、複数枚を用意しておくと安心できます。また、病院によっては院内にランドリーの設備があるため、入院中に洗濯ができるかも確認すると良いでしょう。
パジャマと一緒に準備!あると便利な乳がん手術入院時の下着の選び方 ― 前開きタイプが便利な理由

乳がん手術で入院する際、パジャマとあわせて用意しておきたいのが下着です。手術後はこれまで着用していたタイプの下着が使いにくくなるため、入院中のケアに適したインナーを用意しておくようおすすめします。
選び方のポイント
乳がん手術後は腕を大きく動かしづらく、ドレーン(排液チューブ)の管理や診察で何度も脱ぎ着を繰り返します。ここでは、脱ぎ着のストレスを軽減し、肌への負担を抑える下着の選び方を、ポイントごとにわかりやすくご紹介します。
- 前開きタイプでスムーズな着脱を
ワイヤー入りの下着や、胸を締めつけるタイプの下着は、皮膚や傷への刺激につながるため、入院中には適していません。傷口に痛みが生じるおそれがあるため、アンダーやトップがゆったりとしたタイプのブラジャーを選ぶと良いでしょう。
- ワイヤー&タイトゴムは避けてノンワイヤーを選ぶ
ワイヤー入りの下着や、胸を締めつけるタイプの下着は、皮膚や傷への刺激につながるため、入院中には適していません。傷口に痛みが生じるおそれがあるため、アンダーやトップがゆったりとしたタイプのブラジャーを選ぶと良いでしょう。
乳がんの手術時に便利なブラジャー・キャミソール
- 前開きカップ付きインナー
カップ付きインナーはブラジャーとしての機能に加えて、肌着としても着られる点で便利です。前開きタイプなら、入院時から退院後まで長く活躍するでしょう。
- 胸帯
胸帯とは、術後の傷口を刺激から守るためのインナーのことです。手術を受けてすぐ利用するため、事前に用意しておくと安心できます。
乳がん手術入院中に必要な下着の着替えの枚数は?
乳がん手術で約1週間の入院を予定する場合、下着はブラジャー・キャミソール・ショーツ合わせて3~5セットを準備しておくと安心です。入院中は術後のドレーン管理や頻繁な検査、痛み止めの影響で長時間横になる機会も増えるため、着替えの手間を減らしつつ快適さを保つことが大切です。
洗濯環境に合わせたセット数
病院によってはコインランドリーや洗濯機の貸し出しがあり、自分で洗える場合は3セット+予備1セットで十分足ります。逆に、洗濯設備の利用が難しい場合は、4~5セットを用意しておくことで、汚れたらすぐに取り替えられる余裕が生まれます。手間を減らしつつ快適さを保つことが大切です。
“もしも” に備えた予備セット
万が一の退院延期や追加検査にも対応できるよう、最低でも1セットは予備としてバッグにしのばせておきましょう。急に着替えが必要になっても慌てずに対応できます。
乳がんの手術で入院するときにおすすめのインナーアイテム
抗がん剤治療における副作用ケアの総合通販サイト「PreSta(プレスタ)」では、乳がん手術での入院に便利なインナーアイテムを取り扱っています。術後も安心して着用でき、退院以降まで長くお使いいただけるアイテムの数々をぜひお役立てください。
凸凹のない無縫製で作られた「シームレスブラ」

無縫製で作られた前開きタイプのブラジャーです。縫い目の凸凹がないので傷口周りが気になりにくいのがポイント。術後のデリケートな肌にもやさしい設計です。ノンワイヤーで締めつけ感や圧迫感が少なく、ストレッチ素材が自然と体にフィットします。
術後すぐから退院以降も長く使える「はじめに揃えて安心セットN」

術後から退院後まで長くお使いいただける、ブラジャーと胸パッドのセットです。綿素材のブラジャーは前開きタイプで、通院や検診でも活躍します。胸パッドは術後の傷の保護から退院後の補整まで、種類の異なるパッドを組み合わせて使えて便利です。
「はじめに揃えて安心セットN」¥7,920~¥10,560(税込) 商品詳細はこちら
入院中に着やすい「カップ付き前開きタンクトップ」

前開きタイプのカップ付きタンクトップです。丸型マジックテープを採用し、ボタンよりもスムーズに着脱できるのが魅力。アンダーはゴム不使用で、締めつけによる不快感がありません。縫い目が外側になる縫製で、肌へのやさしさにもこだわっています。
「カップ付き前開きタンクトップ」 ¥4,367~¥4,642(税込) 商品詳細はこちら
乳がん入院用にパジャマやインナーを用意すると安心!
乳がん手術で入院する際に必要となる、パジャマやインナーの情報をお伝えしました。入院中は安静に過ごすためにも快適に身に着けられるものを選びましょう。また、日々の診察や検査に備えて、着脱しやすさも考慮するのも大切なポイントです。入院へ向けて必要なアイテムを揃えるなら、ぜひ「PreSta(プレスタ)」をチェックしてみてください。「PreSta(プレスタ)」は、抗がん剤治療による副作用のケアをするアイテムを扱う専門通販サイトです。治療中の体のお悩み対策に便利なアイテムを取り扱っています。入院へ向け、余裕をもって準備を始めましょう。
抗がん剤治療時に欠かせないアイテムをお探しの方は「PreSta(プレスタ)」へ!

監修 齊藤典充 先生 /なごみ皮ふ科院長/医学博士
1933年北里大学卒業、同大学皮膚科に入局
1988年~2000年 米国カルフォルニア大学サンディエゴ校留学
国立横浜病院(現:国立病院機構横浜医療センター)皮膚科、北里大学皮膚科助手、講師、国立病院機構横浜医療センター皮膚科部長、横浜労災病院皮膚科部長、米元皮膚科医院副院長を経て、2020年10月より現職に至る
脱毛のストレスを、 一緒に軽減していきましょう。
抗がん剤治療は、副作用として脱毛をきたすことがあります。その頻度は決して低くはありません。見た目が変わることは、さらに 精神的負担となってくると思います。脱毛を完全に予防するのは難しいとは思いますが、毛髪が再度生えてくることも多く、治療中に行うと良いケアもありますので、今できることを一緒に考えてみましょう。