日常的に着用する医療用ウィッグは、毛材の傷みや汚れなどによって絡まりやすくなってしまうことも。毛先が絡まってヘアスタイルが決まりにくくなり、お悩みの方もいらっしゃるでしょう。
そこで、この記事ではウィッグの絡まりをほどくための対処法をご紹介します。ウィッグは繊細な製品のため、正しい方法で絡まりをほどくことが大切です。ウィッグの絡まりを防ぐための日々のお手入れについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
ウィッグが絡まりやすくなる原因
普段お使いのウィッグが絡まりやすいと感じたら、こんな原因があるかもしれません。初めに、ウィッグの素材別に、絡まりが生じる際に考えられる主な原因をご紹介します。
【人工毛の場合】
- 毛材の消耗
ウィッグを長く使っていると、摩擦や紫外線などの刺激によりウィッグの毛材が消耗していきます。消耗によって毛がパサつき、絡まりやすくなってしまうことがあります。
- 静電気
静電気が原因で、ウィッグが絡まることがあります。人工毛のウィッグは合成繊維(化学繊維)の毛材が使用され、静電気が発生しやすいです。摩擦で静電気が起こると、毛が縮れます。縮れた毛は絡まりやすいため、ウィッグの絡まりにつながるのです。
【人毛の場合】
- 汗や頭皮の皮脂による汚れの蓄積
人毛のウィッグは、蓄積された汚れによって髪の毛が固まり、絡まりやすくなります。人工毛と比べて汚れが蓄積しやすい点を押さえておきましょう。
- 油分不足などによるパサつき
人毛のウィッグは、繰り返しシャンプーをすることで油分が流れ落ち、毛材が傷んでしまうケースがあります。毛材の傷みによりパサつきが生じ、絡まりやすくなるのです。
ウィッグが絡まってしまったときの対処法
ここでは、ウィッグが絡まってしまったときの対策についてお伝えします。絡まった状態をほぐすために、まずは以下の道具を用意してください。
【必要な道具】
- 目が粗めのコーム
- 目が細かめのコーム
- ウィッグ専用ヘアトリートメント
医療用ウィッグは繊細な製品です。大切なウィッグの傷みを避けて長持ちさせるためにも、正しい方法でお手入れをして丁寧に取り扱いましょう。
手順1:手ぐしで大きな絡まりをほどいていく
最初のステップでは、手ぐしで大きな絡まりをほどいていきます。
絡まりがひどい部分にはコームの持ち手の先端を使って、絡まりを優しく裂くようなイメージでほぐしてください。その際、力を入れて無理やりほぐすと、却って強く絡まってしまう場合があるため注意しましょう。
手順2:目が粗めのコームを使って毛先からといていく
目が粗いコームを使用し、毛先からコームを入れて、優しくといていきます。その際、根元から先にコームを入れると絡まりがひどくなるおそれがあるため注意しましょう。「毛先→真ん中→根元」の順番でとくと絡まりにくいため、ぜひお試しください。
ブラッシングの最中は、静電気が起こりやすくなります。そのため、お手入れでは静電気が起こりにくい素材でできたコームや、静電気を抑える加工を施したコームを使うのがおすすめです。
手順3:目が細かめのコームで全体を整える
目が粗めのコームで大きな絡まりがなくなってきたら、続いて目が細かめのコームを使ってといていきます。毛先をといた後で、全体を整えるようなイメージで、根元からとくと良いでしょう。手順2と同じように、「毛先→真ん中→根元」の順番でとくのがポイントです。
手順4:パサつきが気になる場合はヘアトリートメントを使用する
ほどいたウィッグのパサつきが気になるときは、仕上げにヘアトリートメントでお手入れを行います。ごわつきや乾燥を抑えてツヤ感も出せるため、ぜひお試しください。その際は、ウィッグ専用のケアアイテムをおすすめします。
おすすめのヘアトリートメント
- フラウシルキースムースエッセンスN
医療用ウィッグにも使える、洗い流さないタイプのヘアトリートメントです。お手入れに使うことで毛の絡まりが取りやすくなるだけでなく、ウィッグ着用後も絡まりが生じにくくなります。
「フラウシルキースムースエッセンスN」¥2,750(税込)商品詳細はこちら
- フラウウォーターベースローション
医療用ウィッグのスタイリングにも使えるブローローションです。ウィッグのシャンプー後に潤いを与えます。また、ブラッシング前に使うことで、毛の絡まりがほぐれやすくなります。
「フラウウォーターベースローション」¥1,760(税込)商品詳細はこちら
ウィッグを絡まりにくくする日々のお手入れポイント
日々のお手入れでウィッグをケアすることで、絡まりが生じるのを予防しやすくなります。最後に、大切なウィッグを長くきれいに使い続けるために、お手入れのポイントを解説します。
毎日のお手入れについて
ウィッグの使用後は、えり足や額の内側のような肌に触れる部分の毛に水や消臭ミストを吹きかけて、ブラシで毛先から順番にとかしましょう。お手入れ後は、風通しの良い場所でウィッグハンガーにかけておきます。熱に弱い素材のウィッグは、自然乾燥させてください。
目安として、ウィッグを5~6回ほど使用したら静電気防止スプレーをかけると良いでしょう。ウィッグのパサつきが気になってきたタイミングでスプレーを使うのもおすすめです。
おすすめのアイテム
- フラウフレッシュヴェール
医療用ウィッグのニオイをケアできる消臭ミストです。肌への安全性を重視した品質で、金属成分無配合のため、毎日のお手入れにお使いいただけます。
「フラウフレッシュヴェール」¥3,520~¥3,850(税込)商品詳細はこちら
- フラウヘアルーセントスプレー
医療用ウィッグの摩擦を抑える静電気防止スプレーです。天然オイルがウィッグに自然なツヤを与えます。パサつきによる毛の絡まりを防ぎたいときにも適しています。
「フラウヘアルーセントスプレー」¥1,760(税込)商品詳細はこちら
シャンプーとコンディショナーについて
ウィッグは頻繁に洗うと毛材が傷んでしまいます。毎日洗うのは避けて、10~20回の使用につき1回のシャンプーを行うのが目安です。また、シャンプーやコンディショナーはウィッグ専用の商品を使うと良いでしょう。
おすすめのアイテム
- フラウシャンプーN
医療用ウィッグに適した洗浄力のシャンプーです。毛についた汚れやベタつきをきれいに落としながらも、サラサラとした軽めの洗い上がりになります。片手で簡単に開けられるキャップの使いやすさもうれしいポイントです。
- フラウコンディショナーN
医療用ウィッグの指通りを良くするコンディショナーです。毛材を保湿して摩擦を抑えることで、大切なウィッグが長持ちしやすくなります。水に溶けやすく、お手入れのしやすさにも配慮しています。
医療用ウィッグのケア方法について、詳しくは以下の関連記事でも解説しています。毎日のケアや定期的なケア、絡まりなど気になる箇所があるときのケアについてもお伝えしています。ウィッグの絡まりでお悩みの方は、こちらも併せてお読みください。
ウィッグの絡まりをほどき、適切なお手入れで予防を!
ここまで、ウィッグの絡まりをほどく対処法や、絡まりを防ぐためのお手入れについて解説しました。ウィッグの毛材によって、絡まりが生じる原因が異なります。毛が絡んでしまったウィッグは、ご紹介した方法で絡まりをほどいて、スタイルを整えてみてください。日々のお手入れが絡まりを防ぐことにつながるため、専用のケア用品を活用して、ウィッグをきれいに保ちましょう。
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