ウィッグでおしゃれを楽しみたいのに、なんだか「テカリ」が気になる。そんなお悩みをお持ちの方へ、スプレーやベビーパウダーを使ったつや消しの方法をご紹介します。毛材を傷めないために注意が必要なこともまとめてあります。ぜひ最後までお読みください。
目次
人工毛ウィッグのつや、光沢が発生してしまう原因
ウィッグの不自然なつやが気になる…そんなお悩みの多く、実は「人工毛」ならではの素材の特性が原因です。人工毛は化学繊維であり、化学繊維は光を反射しやすく、テカリが目立ちやすい傾向にあります。まずはその理由を見ていきましょう。
人工毛ウィッグの素材
人工毛のウィッグは、ポリエステルやアクリルなどの化学繊維で作られています。これらの素材は光をダイレクトに反射しやすいため、「つや」や「テカリ」が出やすくなります。でもそのぶん、比較的手軽な値段でおしゃれが楽しめ、お手入れもラクというメリットも。また、人工毛と言ってもさまざまなメーカーが発売していて、毛材の仕上がりも異なります。
ご自身にフィットするウィッグを見極めて、上手に使いこなしていきましょう。
人工毛ウィッグの素材は人間の髪の毛より光を反射しやすい
人間の髪の毛は、表面がキューティクルでおおわれていて、光をやわらかく拡散します。一方、人工毛ウィッグに使われるポリエステルやアクリルなどの化学繊維は、表面がつるんとしていて、光をまっすぐ反射しやすいのが特徴。そのため、強い照明や太陽の下ではとくに「つや」「テカリ」が目立ってしまうことも。
たとえるなら、人の髪が“すりガラス”だとすると、人工毛は“鏡面ガラス”。同じ光でも、映り方に差が出るんです。だからこそ、素材の性質を知っておくことで、素敵に見せる工夫がしやすくなりますよ。
つや消しの方法
つや消しの方法は大きく分けて3つあります。1つ目はつや消しスプレーを使う方法。2つ目はベビーパウダーを使う方法です。そして3つ目はドライシャンプーを使う方法。それぞれの具体的な方法を見ていきましょう。
ウィッグ専用のつや消しスプレーを使用する
いちばん手軽で失敗が少ないのが、ウィッグ専用のつや消しスプレーを使う方法です。
ウィッグの表面に軽く吹きかけるだけで、テカリをおさえてマットな質感に整えてくれます。全体にムラなくスプレーしたあと、手ぐしやブラシで馴染ませていきます。最初は少量ずつ。仕上がりを確認しながらスプレーしてください。ウィッグが乾いたら、ブラシで全体の毛流れを整えます。
ベビーパウダーを使用する
ふたつめはベビーパウダーを使う方法です。家にあるもので軽く試してみたい、という方にぴったりですね。粉を手やパフに適量取り、ウィッグにそっとおさえるようになじませると、表面のつや感が抑えられます。とくに前髪やトップなど、光を受けやすい部分はていねいになじませてください。ただし量を加減しないと粉っぽく、白っぽく、不自然になってしまうのでつけすぎには注意です。少量ずつ試してご自身の“ちょうどいい”を見つけてください。ウィッグになじませた後はやさしくブラッシングしながら、余分な粉を落としてください。
ドライシャンプーを使用する
最後はドライシャンプーを使用する方法です。ドライシャンプーと聞くと、頭皮に使うものというイメージがあるかもしれませんが、スプレータイプのものはテカリを抑えマットな質感に整えてくれる効果があります。
使い方は、ウィッグから20〜30cmほど離してスプレーし、ブラシや手ぐしで軽くなじませるだけ。ただし「しっとり系」や「ツヤ出しタイプ」のドライシャンプーは逆効果になることがあるので注意。ドライシャンプーがウィッグに浸透したら、タオルで余分なシャンプーをおさえ、スタイルを整えます。
ウィッグのつや、光沢を消す際の注意点
ウィッグの素材を傷つけない方法を選ぶ
つや消しケアをする前に大切なのが、ウィッグの毛材を知ること。人工毛にもさまざまな種類や加工があり、お手入れの相性は少しずつ異なります。また、使えるスプレーやお手入れ方法もウィッグによって違う場合があるため、購入時に商品についているタグやメーカーの注意書きをよく確認してください。ウィッグを傷めないためにも、“自分のウィッグに合った方法”を見つけることが大切です。
過度なつや消しは行わない
つやや光沢を抑えるとき「やりすぎ」には要注意です。スプレーを何度も重ねるとで軽やかな毛流れが固まってしまったり、パウダーがヘアにたまるとごわつきやすくなってしまうことも。その汚れを落とすために洗う頻度が増えると、毛質やベースネットの劣化を早める原因にもなります。まずは少量ずつ、目立たないところで試してから。ウィッグを長く楽しむためには、「ちょっと控えめ」くらいがちょうどいいかもしれません。
柔軟剤を用いたつや消しはウィッグのコーティングを剥がす可能性がある
柔軟剤を使う方法をネットなどで見かけることもありますが、ウィッグへの使用はあまりおすすめできません。人工毛ウィッグの多くには表面にコーティングが施されていて、柔軟剤を使うことでその加工が傷んでしまうおそれがあるためです。大切なウィッグを長く楽しむためには、専用のケア用品を使うことをおすすめします。
つや消し後もウィッグを定期的にケアする
つやを抑える方法を試したあとは、ウィッグのお手入れを忘れずに。専用のシャンプーやコンディショナーでやさしく洗い、風通しのよい場所で自然乾燥しましょう。絡まりが気になるときは、無理に引っ張らず、根元から毛先に向かってゆっくりブラッシングしてください。ていねいにお手入れをすることで、ウィッグのきれいが長持ちします。
ウィッグのお手入れ方法についてはこちらの記事でご紹介しています。
『ウィッグのお手入れ方法は?自宅で簡単にお手入れする方法(洗い方など)』
PreStaのウィッグケア商品
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まとめ
ウィッグのつや消しは、状況を見ながら“やりすぎない”ことが大切。ケアのあとは、やさしいお手入れで美しさのキープを心がけてください。せっかく購入したウィッグ。心地よく、自分らしくおしゃれが楽しめますように。