抗がん剤治療の副作用のひとつ、脱毛。ほとんどの場合、抗がん剤をやめると徐々に髪の毛は生えてきます。ただし新しく生えてきた髪はくせ毛だったり、白髪だったり、前髪部分だけ伸びるのが遅かったり…以前と異なることも。この記事では治療後の育毛剤、カットやカラーの有無、ウィッグの使い方など、美しく伸ばすコツをお伝えします。
目次
抗がん剤治療後、髪の毛が回復するまでにどのくらいかかる?
抗がん剤の投与をやめれば髪の毛は生えてくる、と言われているけどそれはいつ頃だろう?そんな不安を感じている方もいらっしゃると思います。個人差や薬の種類によっても異なりますが、多くの場合抗がん剤治療の終了後、1〜2ヶ月ほどで発毛が始まります。
抗がん剤治療後からベリーショートに戻るまで
髪の毛は1ヶ月に約1cm伸びます。ベリーショート(約3〜5cm)の髪型にするには、発毛後3〜5ヶ月かかることになります。ただし最初に生えてくる髪は細かったり、くせ毛だったり、生え方がまばらだったりするため、ヘアスタイルをつくるにはもう少し時間が必要になると考えておいてください。
抗がん剤治療が終わっても育毛剤の使用には注意
健やかな髪を早く生やしたい、治療後は誰もが願うことです。ただし、育毛剤の使用は注意が必要です。抗がん剤治療後の頭皮はとてもデリケートな状態のため、育毛剤の成分が刺激になってしまうことがあるからです。 育毛剤は抗がん剤の投与が終了し、頭皮の状態が十分安定してきたタイミングでお使いください。このとき、頭皮をマッサージすると血行がよくなり栄養が行き届きやすくなります。
- 育毛剤は、頭皮への優しさに配慮したものを
育毛剤を選ぶ際、どうしても効き目の高さに目がいってしまいますが、頭皮への刺激に配慮されているかチェックしてください。
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抗がん剤治療後の髪の毛の特徴
抗がん剤治療後、髪の生え方にはいくつかの特徴があります。もちろん個人差があり、さまざまですが、その中でも代表的な2つをご紹介します。
チリチリやくるくるのくせ毛になることが多い
抗がん剤治療後くせ毛が生えてくるのは珍しいことではありません。治療前にくせがなかった方もくせ毛になることがありますし、もともとくせ毛だった方は、くせがより強く出ることも見受けられます。これは抗がん剤治療による脱毛時に毛穴が歪んでしまうから、と考えられています。毛質がかわってくせ毛になると不安を感じてしまいますが、時間の経過とともにほとんどの方が治療前に近い状態に戻ります。ヘアスタイルを上手にカバーする方法を見つけながら、お過ごしください。
前髪から頭頂部にかけて毛髪が生えにくくなる
抗がん剤治療後、髪の毛の生え方がまばら、という特徴もよく見られます。とくに前髪〜頭頂部にかけて生えにくい、伸びにくい、という方が多いようです。前髪は自分でもよく見えるため、とても気になる部分ですよね。ウィッグの着用やカットで、全体のバランスをとりながら生え揃うのを待ってはいかがでしょうか。
抗がん剤治療後ウィッグを外し始める時期
ウィッグを卒業するタイミングは生え戻り具合、目指すヘアスタイルにもよりますが、抗がん剤治療を終えてから約8ヶ月〜1年の方が多いようです。もちろん半年で外す方もいれば、じっくり髪の毛が伸びるまで着用する方もいます。
早く自毛で過ごしたい、けれどもうちょっと時間が必要かも…そんなときは、帽子やバンダナのおしゃれも素敵ですが、自毛のようにヘアアレンジが楽しめるウィッグを活用してはいかがでしょう。話題の新ウィッグシリーズをご紹介します。
脱毛中も発毛時も、おすすめ!医療用ウィッグColore(クロレ)
PreStaでは治療中のニーズに応える、さまざまなウィッグをご用意しています。新ウィッグシリーズColore(クロレ)は、治療中も自分らしくおしゃれが楽しめるよう、アイロン※を使用してのアレンジが可能なウィッグ。アイロンを使えると同じ髪型でも、カールで華やかさを出したり、ストレートヘアでシャープさを演出したり、スタイルの幅が広がります。耐熱ファイバーを使用しているため、ドライヤーでのアレンジも可能です。
※温度は120度以下でお使いください。

さらにクロレは前髪カットが3ヶ月無料!オンラインでモデルさんが着用しているのを見て、いいなと思って購入したウィッグ。実際につけてみたら前髪が長かった…なんてこともあるのではないでしょうか。PreStaの運営会社であり、ウィッグのパイオニアともいえるレディススヴェンソンの専門スタッフが、美しく前髪を調整します。

クロレはショート、ボブ、ロング、と5つのスタイルをご用意しています。おしゃれを楽しめる工夫はもちろん、すべてJIS規格に適合した「医療用ウィッグ」です。
治療中、治療後、そして発毛中、頭皮がデリケートな状態のときも安心してお使いいただけます。

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自毛デビューするには定期的にカットが必要
抗がん剤治療を終え、せっかく髪が伸びてきたのだからカットはしたくない、と感じる方もいらっしゃるかもしれません。カットが必要な理由としては、全体のバランスを整えること。髪の毛が均一に生えてくればよいのですが多くの場合、襟足やもみあげは順調に伸び、前髪〜頭頂部にかけては伸びるのが遅い傾向にあります。その状態で伸ばしてもバランスは整いません。発毛状況を見ながらカットすることで、理想のヘアスタイルがつくれます。
また、ある程度の長さになるまでウィッグを使う場合も、カットで自毛のボリュームを調整することで、ウィッグをすっきり美しく着用できます。
抗がん剤治療後は白髪になることも多い。カラーは可能?
抗がん剤治療終了後これまで黒髪だったのに白髪が生えてきた、という声をよくお聞きします。治療後の頭皮はとてもデリケート。ヘアカラーの薬剤は刺激が強いため、頭皮が落ち着き安定するまで待ちましょう。回復状態にもよりますが、1年程度以降が目安となります。どうしても1年以内にヘアカラーしたい、という方は自己判断せず必ず担当医にご相談ください。
まとめ
今回は抗がん剤治療後の髪の毛の伸ばし方についてお届けしましたが、いかがでしたでしょうか。育毛剤やヘアカラーは使うタイミングに気をつけること、カットは定期的にした方がキレイにスタイルがつくれること、ぜひ知っておいてほしいことです。自毛で自由におしゃれを楽しむまでは、もう少し時間がかかるかもしれません。けれど髪の毛は生えてきます。健やかで美しい頭皮と髪のために、ウィッグ等を活用しながらリラックスしてお過ごしください。