ウィッグを長く美しく使い続けるには、日々のお手入れが大切です。中でも「乾かし方」は、質感や形を保つために欠かせない重要なステップです。正しい知識がないままドライヤーを使うと、ダメージや型崩れの原因になることも。この記事では、シャンプー後の乾燥方法について、自然乾燥とドライヤーの使い分けを交えてわかりやすく解説します。日々の正しいお手入れで、ウィッグとの時間がもっと快適で楽しいものになりますよ。ぜひ参考になさってくださいね。
目次
熱風ドライヤーを使用してウィッグを乾かすのはダメ?
冷風の方が良い?ウィッグを乾かすとき、「ドライヤーの温風って使っても大丈夫?」と迷う方も多いかもしれません。まず人工毛のウィッグの場合は、温風をあててしまうと髪が傷むことや、形状記憶のスタイルが崩れてしまうことがあるため注意が必要です。
ただし、耐熱ファイバー素材を使用したウィッグであれば、温風ドライヤーの使用も可能です。たとえば、PreStaで展開している低価格帯シリーズ「Coloreクロレ」では、このような耐熱性のあるファイバーを採用しているため、適切な温度管理のもとドライヤーの温風を使って乾かすことができます。
人毛ウィッグであれば温風の使用は可能ですが、高温で一気に乾かそうとすると水分を飛ばしすぎてパサつきの原因になることもあるため、慎重に行いましょう。
したがって、基本的には自然乾燥が安心ですが、時間がないときや湿度が高い日などは冷風ドライヤーの併用がおすすめです。このときは、ドライヤーを20〜30cmほど離し、風を一か所に当て続けないよう全体にふんわり送るのがポイントです。特にネット部分は乾きにくいので、裏返して内側からやさしく冷風を当ててあげると、より早く清潔に乾かせます。
自然乾燥はどのくらいの時間がかかる?
ウィッグを自然乾燥させる場合、おおよそ数時間を目安にすると安心です。湿度や風通しによって時間は前後しますが、急いで乾かそうとして強い日差しに当てたり、ドライヤーを至近距離で当てたりするのは避けましょう。風通しのよい日陰で、ウィッグスタンドにのせてしっかり乾かすのが理想的です。完全に乾ききらないうちに収納してしまうと、カビやニオイの原因になることも…時間に余裕を持って、やさしく乾かしてあげましょう。
毛材別ウィッグの乾かし方|乾かす際の注意点も解説!
ウィッグには大きく分けて、人工毛・人毛100%・人毛MIXの3種類があり、それぞれに適した乾かし方があります。たとえば、「人工毛は熱に弱いけれどスタイルキープがしやすく、人毛は自然な見た目だけどお手入れに少しコツが必要 」といったように、毛材ごとに特徴が異なるんです。だからこそ、正しい乾かし方を知っておくことが、ウィッグを長くきれいに使うコツになります。このあと、タイプ別にわかりやすくご紹介しますので、一緒にチェックしていきましょう。
人工毛、人毛MIXのウィッグの乾かし方
人工毛も人毛MIXも基本的には自然乾燥がおすすめです。どうしても急ぎで乾かしたい場合のみドライヤーの冷風で乾かしてください。また、形状記憶している人工毛の場合スタンドの高さが足りなくとも、記憶しているスタイルに戻るため問題ありません。注意点として、人毛MIXの場合は癖のつきやすい人毛も含まれているため、マネキン型のスタンドが好ましい場合もあります。
洗った後、まずはタオルドライで水気を取る
ウィッグを洗ったあとは、乾いた清潔なタオルで全体を包み込むようにして、やさしく押さえながら水分を取ってあげましょう。人毛MIXの場合は、こすったり、もんだり、ひねったりするのはNG。毛材が傷んでしまわないよう、できるだけやさしく扱うことが大切です。人工毛のウィッグは水分を吸わないので乾きやすい反面、静電気が起こりやすい特性があります。こちらも、タオルでそっと押さえるように拭き取るのがポイントです。
ウィッグスタンドに乗せて自然乾燥させる
形状記憶されている人工毛のウィッグなら、高さのないスタンドでもクセがつきにくいので安心です。さらに、簡易スタンドは通気性も良く、乾くのも早いため、おすすめですよ。一方で、人毛MIXのウィッグは、癖がつきやすい人毛も使われているので、できればマネキン型のスタンドが好ましいです。ウィッグの長さよりも高さのあるスタンドを使うと、型崩れを防ぎやすくなります。
人毛100%のウィッグの乾かし方
洗った後、まずはタオルドライで水気を取る
乾いた清潔なタオルでウィッグ全体を包み込んで、やさしく押さえるように水分を取ってあげましょう。このとき、こすったり、もんだり、ひねったりすると毛材を傷めてしまうことがあるので注意が必要です。
自然乾燥、またはドライヤーの冷風で乾かす
人毛ウィッグは吸水性があるので、自然乾燥だけだと内側のネット部分が乾くまでに時間がかかることがあります。そのため、あらかじめネット部分を軽く乾かしておくことをおすすめします。そのあと、ウィッグ専用のヘアオイルをなじませてブラシで形を整え、スタンドに掛けましょう。半乾きになるまで自然乾燥させるか、ドライヤーの冷風で軽く乾かしてから自然乾燥に切り替えると、きれいに仕上がりますよ。
乾きにくいウィッグの内側を乾かすには?
ウィッグは裏返して、内側のネット全体にドライヤーの温風をあてるとしっかり乾きます。スタイルを整える前や、濡れたウィッグを乾かす前には、まず内側のネット部分を乾かしておくのがおすすめです。
PreStaのウィッグ保管スタンド
PreStaのウィッグ保管スタンドは、いつでもウィッグがきれいで自然な形を保てるように作られています。きれいな状態で長く使いたい方には、PreStaのスタンドがおすすめです。
ぜひ、ご参考にしてみてくださいね。
まとめ
今回は「ウィッグの正しい乾かし方」についてお届けしました。
ウィッグの乾かし方ひとつで、ウィッグの持ちや仕上がりに大きな差が出てきます。少し手間はかかりますが、毎日身につける大切なものだからこそ、丁寧にお手入れしてあげましょう。お手入れの時間も、ウィッグと向き合う大切なひととき、綺麗に整ったウィッグで、もっと楽しく快適な生活を過ごしてくださいね。