2025.11.05

抗がん剤治療前後の髪型はベリーショートが良い?メリットや脱ウィッグまでの期間も解説

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抗がん剤治療の副作用として、多くの方が脱毛を経験します。(薬の種類や個人差によっても異なります)その後、髪がいつから生え始めるのか、どんな髪型にすればよいのか、ウィッグはいつまで必要なのか――治療を終えたあとには、髪や見た目に関するさまざまな疑問や不安が出てくるものです。

この記事では、治療後の髪の生え方の流れベリーショートなどの髪型の工夫脱ウィッグの目安となる期間、そして美容院に行くタイミングやおすすめの医療用ウィッグについてご紹介します。

自毛でもウィッグでも、自分らしいスタイルで快適に過ごせるよう、少しでも参考になれば幸いです。

脱ウィッグはいつから?抗がん剤治療終了後、必要な期間・タイミングとは

ウィッグを外すタイミングは、抗がん剤治療を終えてから およそ8ヶ月〜1年 という方が多いようです。ただし、髪の生え戻るスピードには個人差があります。半年ほどで脱ウィッグできる方もいれば、十分に髪が伸びるまで待ち、2年ほど着用を続ける方もいます。

また、どのくらいで外せるかは 目指す髪型(ショート・ボブ・ロングなど) によっても変わります。治療後に髪が生えてきて「早く自毛で過ごしたい」と感じるのは自然な気持ちですが、あせらずに髪の成長を待つことも大切です。

抗がん剤治療後、髪はいつから伸びるの?

ラストケモから1〜2ヶ月

治療が終わってからおよそ1〜2ヶ月で、うぶ毛のような柔らかい髪が生えてくる方が多いです。薬の種類や体調によって個人差はありますが、この時期から「発毛の兆し」が現れることが一般的です。

ラストケモから3〜5ヶ月

髪の毛は1ヶ月に約1cm伸びるとされています。そのため、発毛が始まってから3〜5ヶ月ほど経つと、長さが3〜5cm程度になり、ベリーショートやショートカット風のスタイルが楽しめるようになります。 

ラストケモから6〜12ヶ月

半年〜1年経つ頃には、髪の毛がしっかり伸びてきて、ヘアスタイルの選択肢も広がります。この時期には、美容室でのカットやカラーを検討する方も増えてきます。ただし、頭皮や髪の質はまだ回復途中の場合もあるので、低刺激なヘアケアを意識することが大切です。

ラストケモから1年以降

1年以上経過すると、多くの方が治療前に近い長さやボリュームを取り戻し、好みのスタイルに整えられるようになります。ただし、髪質が以前と変わる(柔らかくなったり、くせが出たり)こともあり、これも回復過程の一つです。

抗がん剤治療前からベリーショートにするメリット

抗がん剤治療終了後、ウィッグではなく 自毛でスタイルを楽しみたい場合、最初はベリーショートから始めるのが基本です。

ただし、生えてくる髪はこれまでと同じではなく、くせが強かったり、部分的に生えるのが遅かったりすることがあります。特に前髪から頭頂部にかけては伸びが遅いケースも少なくありません。そんなときは、くせを活かしたスタイルにしたり、生え戻りの遅い部分をあえてデザインのアクセントにしたりと、工夫が可能です。ぜひスタイリストさんに相談してみてください。
また、治療前の髪型についてもショートスタイルをおすすめします。その理由は大きく3つあります。

1. 長い髪で脱毛が始まると、絡まってしまうから

髪が長いまま脱毛が始まると、抜け落ちた髪と残っている髪が絡まりやすくなります。とかしてもほどけなくなってしまうことがあり、その場合は思い切ってカットしなければならないこともあります。抜け毛の処理に時間がかかると気持ちの負担にもつながるため、事前にショートにしておくことで、日常のケアがぐっと楽になります。

2. お手入れの面で、髪が長いとエネルギーを使うから

治療中は体力が落ちやすく、普段の生活の中でも疲れを感じやすくなります。長い髪はシャンプーやドライヤーに時間がかかり、重さによる不快感も出やすいものです。ショートヘアなら洗髪や乾燥の時間を大幅に短縮できるので、体への負担を減らしつつ清潔な状態を保ちやすくなります。

3. ショートヘアにすることで、変化に慣れるため

長い髪から一気に脱毛が進むと、鏡を見るたびに大きなショックを受ける方も少なくありません。事前に短く整えておくことで、少しずつ変化に慣れやすくなり、精神的な負担を和らげることができます。さらにショートスタイルに慣れておくと、治療後に髪が生えてきたときも自然に移行しやすく、ポジティブに自毛でのスタイル作りを始められるメリットもあります。

抗がん剤後の髪の伸ばし方は?個室美容室に相談

抗がん剤治療後初の美容院はいつ?

抗がん剤治療を終えて髪が徐々に生え戻ってくると、「美容院に行くのはいつがいいのかな?」「ある程度伸びてからの方がいいのかな?」と迷う方も少なくありません。

結論から言えば、美容院へ行きたいと思ったタイミングで大丈夫です。無理に我慢する必要はありません。

ただし、抗がん剤治療後は新しく生えてくる髪にくせが出やすかったり、部位によって伸びるスピードが異なることがあります。そのため、発毛の状態に合わせてカットし、全体のバランスを整えていくと、理想のスタイルに近づくスピードが早くなります。

人目を気にせず安心、ケア相談できる個室美容室も

医療用ウィッグの専門店レディススヴェンソンでは、直営サロンに個室の美容室を完備しています。治療後のデリケートな頭皮の状態や、毛髪についてしっかりと学んだ「毛髪技能士」の資格を持つスタッフが在籍。ヘアスタイルだけではなく、頭皮や髪についてのケアも相談もできます。

もしもこれからウィッグを購入する、という方は抗がん剤治療を終えた後の髪のお手入れもあわせて考えてみてはいかがでしょうか?

全国のスヴェンソンサロンはコチラ

抗がん剤治療中も自分らしいおしゃれを!PreStaのウィッグがおすすめ

PreStaでは治療中のニーズに応える、さまざまなウィッグをご用意しています。

見た目が自然でかぶり心地抜群の医療用ウィッグ、急な来客やちょっとそこまでというときに便利なイージーウィッグ、インナーキャップに髪の毛を取り付けた髪付き帽子…ライフスタイルにあわせてお選びいただけます。

その中でも新ウィッグシリーズColore(クロレ)は、治療中も自分らしくおしゃれが楽しめるよう、アイロン※を使用してのアレンジが可能なウィッグ。

アイロンを使えると同じ髪型でも、カールで華やかさを出したり、ストレートヘアでシャープさを演出したり、スタイルの幅が広がります。耐熱ファイバーを使用しているため、ドライヤーでのアレンジも可能です。

※温度は120度以下でお使いください。

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クロレはショート、ボブ、ロングで5つのスタイル。それぞれ落ち着いたカラーから、明るめカラーまで5色展開です。

大人っぽいショートがお好みなら「くせ毛風カールショート」がおすすめ。トップはくせ毛っぽさのある、ふんわりとしたスタイルでマニッシュな雰囲気が叶えられます。

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くせ毛風カールショート

同じショートでもより上品な印象に仕上げたのが「さわやかフェザーショート」。こちらは軽やかな毛流れでやさしくさわやかな雰囲気。前髪〜フェイスラインの美しいカーブが絶妙です。

 

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さわやかフェザーショート

 

コロンと丸いフォルムが愛らしい「ふんわりマシュマロショートボブ」は内巻きカールで小顔効果も抜群。「かろやかカールボブ」「ゆったりウェーブロング」は毛先のカールが女性らしく華やかな印象を与えてくれます。 

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ふんわりマシュマロショートボブ
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かろやかカールボブ
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ゆったりウェーブロング

おしゃれを楽しめる工夫はもちろん、すべてJIS規格に適合した「医療用ウィッグ」です。
治療中、治療後、そして発毛中、頭皮がデリケートな状態のときも安心してお使いいただけます。


PreStaの医療用ウィッグ「クロレシリーズ」

詳しくはコチラ

いまこの記事をご覧になっているPreStaは、約20年前から医療用ウィッグを作り続けてきたスヴェンソンが運営しています。治療中のウィッグやそのお手入れグッズ、頭皮ケアや帽子など髪まわりのアイテムはもちろん、抗がん剤の副作用で影響を受ける爪や眉毛などの外見ケアアイテムまで、患者さまが必要なものをトータルでサポートしています。ぜひ、あわせてご覧ください。

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監修 齊藤典充 先生 /なごみ皮ふ科院長/医学博士

1933年北里大学卒業、同大学皮膚科に入局
1988年~2000年 米国カルフォルニア大学サンディエゴ校留学
国立横浜病院(現:国立病院機構横浜医療センター)皮膚科、北里大学皮膚科助手、講師、国立病院機構横浜医療センター皮膚科部長、横浜労災病院皮膚科部長、米元皮膚科医院副院長を経て、2020年10月より現職に至る

専門は脱毛症、血管炎、血行障害。日本皮膚科学会の脱毛症に関する診察ガイドラインの作成に携わるなど、長年、診察の第一線で脱毛治療・研究の分野をリードしている

脱毛のストレスを、 一緒に軽減していきましょう。
抗がん剤治療は、副作用として脱毛をきたすことがあります。その頻度は決して低くはありません。見た目が変わることは、さらに 精神的負担となってくると思います。脱毛を完全に予防するのは難しいとは思いますが、毛髪が再度生えてくることも多く、治療中に行うと良いケアもありますので、今できることを一緒に考えてみましょう。

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