抗がん剤治療による脱毛にそなえて、準備をされているシニア世代の方へ。この記事では「医療用帽子」についてご紹介します。素材やデザインなど日常で使っている帽子とどのように違うのか、何をチェックして選べばいいのか、シニア世代に人気の医療用帽子もあわせてお届けします。素敵に、快適に治療生活をおくれますように。
目次
医療用帽子とは?
医療用帽子とは
医療用帽子とは、抗がん剤治療による脱毛やケガの療養中、頭部を守るためにつくられた帽子です。ファッションとしてかぶる帽子と医療用帽子、明確な線引きはありませんが「医療用」と打ち出してつくられたものは治療中の悩みをフォローし、快適に過ごすための工夫がされています。
脱毛中は頭皮がとてもデリケートな状態です。冷えや暑さを感じやすくなったり、紫外線や外部のちょっとした刺激に敏感になるため、帽子で保護することが大切。デリケートな頭皮に優しい素材、縫い目やタグがあたらない配慮、長時間かぶっていても疲れにくい構造…頭皮に負担を与えず使えるようにつくられているのが医療用帽子です。
医療用帽子を使い始めるタイミングは?
このタイミングから使い始めなくては、というものはありません。頭部や頭皮を保護する目的と考えるなら脱毛症状が現れた時に使うとよいでしょう。
個人差や使用する薬によっても異なりますが、抗がん剤治療の開始から1〜3週間で脱毛が始まると言われています。その前に用意しておくと、気持ち的にもラクかもしれませんね。
抗がん剤治療中は免疫力が低下します。風邪をひきやすくなったり、少しの傷から感染へつながることもあるので頭部を守ることは大切です。また、帽子をかぶることで髪の毛の抜け落ちを防いでくれる役割もあります。
医療用帽子の選び方:失敗しないための4つのポイント
医療用帽子を選ぶ際の大きなポイントは「心地よさ」。
機能としての快適性はもちろん、気持ちとしても前向きになれるものかどうかは重要です。
シニア世代の方は、次の4つのポイントをチェックしながら選んでみてください。
素材を重視する
若い頃に比べると皮膚の乾燥や刺激が気になる、という方も多いのではないでしょうか。
抗がん剤治療中はさらに肌がデリケートな状態です。髪の毛がある時は髪がクッションのような役割を果たしますが、脱毛してしまうと刺激をダイレクトに受けます。そのため以前は平気だった素材がチクチク感じてしまうことも…。
地肌に直接触れる帽子は肌へのストレスが少ない、やわらかな素材のものをお選びください。オーガニックコットンやシルクなどがおすすめです。
軽量で長時間かぶっても疲れないものを選ぶ
医療用帽子で意外と見落としがちなのが「重さ」。重い帽子は首や肩に負担がかかりやすく、とくに体力が低下しているときは長時間かぶっていると、疲れてしまいます。軽量でフィット感のあるものを選んでください。
また、頭皮にあたる部分に品質表示のラベルや縫い目がついていると刺激になり、かゆみや痛みにもつながります。こちらもチェックしてください。
簡単に着脱できるデザインを選ぶ
おしゃれを楽しむ目的の帽子ならどんなタイプでもよいのですが、抗がん剤治療中は体力や気力が落ちている日もあります。そんな時も気軽に、そして簡単にかぶれてピタリときまるシンプルなデザインを選んでください。
抗がん剤の副作用により、指先にしびれがでる場合もあります。シニア世代の方には、ストレッチ性があるものや、ゴム入りのものが使いやすいかもしれません。
見た目ももちろん重要!
医療用帽子は治療中、頭や頭皮を守り快適に過ごす、という役割があるのですが、おしゃれを楽しめることも大切です。ご自身の好きな色やデザインを選ぶことで、気持ちが明るくなりお出かけにも自信が持てます。
ここ最近は「医療用」でありながら、ぐんとおしゃれなデザインやカラフルな帽子も増えています。見た目にもこだわってお選びくださいね。
シニア世代の方におすすめの外出用 医療用帽子
- お洋服にあわせて印象を変えられる「ウィリアムモリスダウンハット」
★画像
樹木や草花、森などウィリアム モリスの美しいデザインを内側に施したお出かけ用の医療用帽子です。シンプルなハット型はどんなお顔立ち、髪の長さ、お洋服にもあわせやすく重宝します。
ツバを下げても、折り返してもかぶれるデザインなのでお洋服のイメージにあわせて、あるいは日差しの強さによってかぶり方を変えられます。
★画像
シニア世代におすすめのポイント
・イギリスの人気テキスタイルデザイナー、ウィリアム モリスの柄が洒落感を演出します。
・内側は、縫い目が地肌にあたらないようカバーが付いています。
・後ろにゴムが付いているので簡単にかぶれて、ピタリとフィットします。
・ツバの上げ下げで、お洋服にあわせて印象を変えられます。
詳しく見る
- 上品なリボンで表情をチャーミングに!「サイドリボン」
大きなリボンがパッと目をひくデザイン。どうしてもリボンモチーフは甘い印象になりがちですが、コントラストをおさえた配色にすることで大人向けのテイストに仕上げています。
リボンの形も横顔に沿うようにスマートに配置することで、華やかな印象を上品に演出。ぜひ、大人世代の方にトライしていただきたいです!
また、生地には鹿の子編みを使用。通気性に優れサラリとした肌触りです。外出用としてだけではなく、室内でも使いやすい帽子です。
シニア世代におすすめのポイント
・大人世代を意識したシックで上品なリボンデザインです。
・通気性よくムレにくい、鹿の子編みの生地を使用しています。
・コロンと頭の形にそったデザインで、ゆったりフィットします。
詳しく見る
- 深めにかぶれる安心感、頭の形もカバー「カットソーキャス」
伸縮性の高いカットソー生地を用いたキャスケット(丸みのあるふんわりシルエットの、前ツバつきの帽子)です。両耳のラインまですっぽり顔を包みこむようなデザインのため、日差しだけでなく眉毛の脱毛も目立たなくしてくれます。頭まわりがクシュっとしているので、頭の形もカバー。ちょっとそこまで、という時もサッとかぶれば安心です。
内側は接触冷感の生地を用いているので、頭部に触れる面積は大きいのですがムレにくい配慮がされています。
シニア世代におすすめのポイント
・目深にかぶれて眉の脱毛、頭の形をカバーしてくれます。
・内側は接触冷感生地で汗をかく季節、暖房のきいた場所でも蒸れにくいです。
・コロンと頭の形にそったデザインで、ゆったりフィットします。
・風の強い日も安心して着用できる「飛び防止ループ」が付いています。
詳しく見る
おしゃれで機能的なシニア世代の医療用帽子は、専門オンラインショップで
たくさんの経験とおしゃれを重ねてきたシニア世代の方は、帽子をいくつもお持ちかもしれません。
ただ「医療用」帽子は素材やデザインなど、一般に着用する帽子とは異なる機能が必要なため、専門店での購入をおすすめします。
いまこの記事をご覧になっているPreStaは、これまで13万5千人以上の方に医療用ウィッグを提供してきたスヴェンソンが運営しています。
多くの患者さんと接してきた経験をもとに、治療中に必要な商品をセレクト。もちろんその中にはシニア世代の方にぴったりな医療用帽子もあります。
また、医療用帽子以外にもウィッグや髪まわりのアイテム、抗がん剤の副作用で影響を受ける爪や眉毛などの外見ケアアイテム、手術後の下着…幅広く取り扱っています。
ぜひ、あわせてご覧ください。
PreSta