抗がん剤治療の副作用により髪の毛だけでなく、まつ毛も脱毛することがあります。まつ毛が脱毛したとき、おすすめしたいのが「つけまつげ」。目もとの印象や日常生活をフォローしてくれます。がん治療中も自然なイメージをサポートしてくれるつけまつげ、ぜひ味方につけていただきたいアイテムです。
目次
抗がん剤治療中にまつ毛に起きること
抗がん剤によって脱毛が起き、まつ毛・眉毛といった髪の毛以外の毛にも影響する
抗がん剤の副作用というと、髪の脱毛をイメージされる方が多いかもしれません。もちろん個人差や薬によっても異なりますが、まつ毛や眉毛も脱毛することがあります。
抗がん剤は活発な細胞に強く作用します。しかし、がん細胞だけでなく正常な細胞も攻撃してしまいます。そのため細胞分裂が活発な毛母細胞(毛を作るもとになる細胞)も影響を受けることになります。その結果、髪の毛だけでなく、まつ毛や眉毛も脱毛することがあります。
抗がん剤でまつ毛が抜けてしまった時のおなやみ
まつ毛が抜けた時、生活の中でどんなお悩みが生じるのでしょうか。「印象」と「機能」で見てみましょう。
- 印象
見た目の印象として、まつ毛がないと目もとがぼんやりとしてしまいます。目の大きさが変わったわけではないのに、ビューラーでまつ毛を上げたときに目力がアップした、そんな経験があるのではないでしょうか。まつ毛がない状態はその逆、目もと印象は極めて控えめになります。
- 機能
機能面では異物が目に入りやすくなります。まつ毛は汗やほこり、花粉などが目に入るのを防いでいます。また、日除けの役割もあるため太陽の光を異様に眩しく感じたり、乾燥が気になることもあるかもしれません。顔を洗う時、石鹸の泡が目に入りやすくなったり、風の強い日に刺激を感じることもあるので、日常生活で目を守る配慮が必要となります。
つけまつげの種類別の付け方
一般的なつけまつげ
「つけまつげ」とひとことで言ってもさまざまなタイプがあります。慣れていない方は、まずベーシックなタイプから始めるとやりやすいかもしれません。
- Step1
つけまつげを目の幅にあわせます。長い場合はカットし調整します。
- Step2
つけまつげの両端を持ちます。目のカーブになじむよう、ほぐします。
- Step3
専用の接着剤を根本(軸)に薄く付けます。この時、まつ毛部分に付かないように注意!
- Step4
つけまつげを目のきわギリギリにのせます。位置は目の中央→目頭→目尻の順に合わせます。
※まつ毛が完全に脱毛していない場合は自まつ毛の上にのせると、つけやすいです。まつ毛の下につけると自まつげとなじみ自然ですが、粘膜部分にあたるため刺激が強く、難易度が上がります。
- Step5
接着剤が乾くまで、まつ毛全体をそっと押さえます。乾いたら装着完了です!
- 外し方
目尻側のつけまつげをそっと持ち、ゆっくり外します。根本に付いた接着剤はやさしく取り除きます。
のりがいらないつけまつげ
続いて「新つけま」として話題、のり(接着剤)がいらないタイプのつけまつげです。
のりがいらない、というより、のりがすでに付いています!
つけまつげビギナーにとって、接着剤の量やつける位置は意外と難しいもの。乾かす手間もなく、良い位置に置く必要もないのでもしかするとこちらの方がラクだと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ただしのりの種類を選ぶことができません。治療中は肌が敏感になっていることもあり、もしもあわずにかゆみ等が出た場合は、つけまつげごと使えなくなってしまう、というデメリットもあります。
- つけ方
「一般的なつけまつげ」の流れとほぼ同じですが、接着剤を付けるアクション(Step3)がありません。のり(接着剤)が付いている状態なので箱から出す時や作業時、指に付かないように気をつけましょう。
また、再度使いたい時はドライヤーの熱風をあてれば接着力が復活するので、繰り返し使用可能です。
マグネット式つけまつげ
最後にご紹介したいのは、なんと磁力を利用したつけまつげ!美容好きやアイリストの間で注目されていて「マグネット式つけまつげ」「磁気つけまつげ」などと呼ばれています。
マグネット式つけまつげは主に「アイライナータイプ」と「セパレートタイプ」があります。難易度はやや高めですが、それぞれ付け方と特徴をご紹介します。
- アイライナータイプ
マグネット成分を配合したリキッドアイライナーをまぶたに引き、マグネットが根元に付いたつけまつげを付けるタイプです。アイラインを太めに描くことで、ピタリとくっつきます。
アイライナーを引くのが苦手…という方はちょっと難しいかもしれません。
- セパレートタイプ
根元部分に磁石が付いた2枚のつけまつげを専用のビューラーで、自分のまつ毛を挟みます。こちらは自まつ毛がしっかり生えた状態でないと使えないため、抗がん剤治療中の脱毛カバーには不向きです。
おすすめのつけまつげやアイメイクアイテム
つけまつげ
- つけまつ毛2個セット
おすすめポイント >> 初心者でも付けやすい、まぶたにフィットする芯
羽根のように軽く、付けているのを忘れてしまう気持ちよさを追求したつけまつげ。極細毛先のためいかにも「つけました!」感がない、自然な仕上がりです。
つけまつげを付けたときの心地よさ、ナチュラルな印象は芯(軸)が決め手。柔らかすぎず硬すぎない、適度な質感の芯はまぶたのラインに沿って、しなやかにフィットします。グルー(専用接着剤)も付けやすいので、つけまつげは初めて、という方も安心して使うことができます。
一般のつけまつげよりも目幅は長めです。どんな目幅の方にもあいますので、ご自身の幅にあわせてカットしてご利用ください。
つけまつげ用グルー
- アイラッシュグルー
おすすめポイント >> 化粧品原料100%で作られた肌に優しい処方
つけまつげをまぶたにしっかり固定させるために必要なグルー(専用接着剤)。こちらは化粧品原料100%で作られているのに、汗・水・涙に強く目尻や目頭も取れにくい処方です。治療中、敏感になっている肌も安心してトライできますね。
乾くと乳白色から透明に変わるのも嬉しいポイント(最初から透明タイプだと塗り残してしまうので)。細筆タイプなので塗りやすく、1度でしっかり適量を塗ることができます。
アイライナー
- ラスティングアイライナーN
おすすめポイント >> お湯オフで肌に負担をかけにくい
目もとの印象をキリッと引き締めてくれるアイライナー。描きたてのラインが美しい状態で1日続くよう、にじみにくい処方です。「マリンスポーツの時に使っても耐えられるもの」という基準で作られていますが、数種類の保湿成分を配合し肌への優しさも考えられています。
さらに嬉しいのが水や皮脂には強いのに、ぬるま湯でオフできること。リムーバーでゴシゴシ拭き取る必要がないので、まぶたに負担をかけません。
ほどよい濃さのブラックブラウンは、あまりアイライナーを使ったことがない方にもなじみやすい色合いです。
抗がん剤治療中でも諦めることなく、いつもの自分らしくいるために外見も積極的にケアをしましょう
友達とお茶をする、電車に乗って仕事へ行く、習い事の発表会に出る…抗がん剤治療中も「いつもの自分」ですごしたい、その気持ちにそっと寄り添ってくれるのがメイクアップツールやウィッグなどの外見ケアアイテムです。
いまこの記事をご覧になっているPreStaは、医療用ウィッグの専門店レディススヴェンソンが運営しています。脱毛した時はウィッグやつけまつげを、爪が黒ずんでしまった時はネイルケアを、肌のくすみが気になる時はカバーファンデーションを…抗がん剤の副作用から生じるお悩みにあわせたさまざまな商品を多数取り揃えています。ぜひ一度ご覧ください。