2024.08.07

医療用ウィッグとは?失敗しない選び方や助成金制度についても紹介

医療用ウィッグは、抗がん剤治療による脱毛のために必要になることが多い一方、これまで全く使ったことがなくて悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そもそも医療用と普通のウィッグに違いはあるのか? 選ぶ際、何をチェックすればよいのか? 自然に着用するには?ウィッグの費用はどう考えればよいのか?…などなど。
この記事では医療用ウィッグについて詳しく知りたい皆様に向けて、医療用ウィッグを安心して選ぶための情報をまとめました。

 医療用ウィッグとは?普通のウィッグ(ファッションウィッグ)との違い

医療用ウィッグとは

まず、「医療用ウィッグ」とはウィッグそのものが病気の治療や予防をしてくれる分けではありません。抗がん剤治療の副作用などにより脱毛した患者さんの生活をフォローするためのウィッグです。治療で敏感になっている頭皮のことや快適性を考えて作られています。

医療用ウィッグの安心・安全を守るJIS規格「M.Wig(エム・ウィッグ)」

これまで医療用ウィッグには明確な基準がなく、それぞれのメーカーが独自の判断で販売していました。そのため品質にばらつきがあり、治療中使うには配慮が足りないものも多数存在していました。
患者さんがもっと安心して使えるように、という思いから関係団体が協力しあい2015年に医療用ウィッグのJIS規格を制定(JIS9623)。安心・安全に患者さんが使うための条件が定められるようになりました。
直接皮膚に触れるネットやインナーキャップは刺激を抑えられたものか、長く使うことをふまえて洗濯による耐久性はあるか、汗による変化は担保されているか…など細かな基準を定め、これらの条件をクリアした商品だけが「Med・ウィッグマーク」を付けることができます。

医療用ウィッグとファッションウィッグの違いについて、詳細はコチラの記事でご紹介しています。

失敗しない医療用ウィッグの選び方

毛材や作り方による相場の違いを知る

医療用ウィッグの価格を決める要素

毛材の種類・人毛の比率

医療用ウィッグの毛材には「人毛」「人工毛」「MIX毛」があり、一般的に「人毛>ミックス毛>人工毛」の順に値段も高>安となります。 

毛の長さ

毛量が多い方が値段も高くなります。一般的には「ロング>ミディアム>ショート」の順に値段も高>安となります。 

人工皮膚の有無

人の頭皮に似せた特殊な素材で作られた人工皮膚は、つむじや分け目部分に用いられます。人工皮膚のあるウィッグの方が値段は高くなります。

既製品とオーダータイプ

「既製品」「セミオーダー」「フルオーダー」によって値段は異なります。オーダータイプは細かく作り込めるぶん、値段も高くなります。 

製造方法

髪の毛を1本ずつ手植えする「ハンドメイト」の方が、ミシンなど機械を用いて毛束を一気に縫い合わせる「マシンメイド」より、細やかな仕上がりのため値段は高くなります。

カバー範囲による違い

頭全体をカバーする「フルウィッグ」の方が、脱毛が気になる部分だけカバーする「部分ウィッグ」より、面積が大きいぶん値段は高くなります。

サロンの有無

通販より、サロンの方がプロへのカウンセリングや施設を利用できるぶん、一般的に値段は高めになります。 

医療用ウィッグの価格を決める要素について、詳細はコチラの記事でご紹介しています。

安価なファッションウィッグのメリットデメリット

メリット

値段がお手頃であること、髪型の種類が豊富であること

デメリット

髪がある前提で使うことを想定されているため、治療中の敏感な頭皮への配慮がないものもある

試着で着用感を確かめる

医療用ウィッグは毎日、長時間着用するためちょっとしたストレスが大きなストレスへつながります。必ず試着して、お選びください。
見た目が自然か?自分に合っているか?という「見た目の確認」、そしてきちんとフィットしているか?刺激を感じる部分はないか?など「着用感の確認」、その両方を行ってください。
ネット通販でも、試着できるものを選んでください。体調が悪くて外出できない、サロンが遠くてなかなか行けない、そんなときは無理せず良さそうなものを取り寄せてみましょう。

自然に見える医療用ウィッグを選ぶポイントについて、詳細はコチラの記事でご紹介しています。

購入費用を補助する、助成金制度について

助成金制度とは

がん治療を始めると、入院や通院、治療以外にも何かとお金がかかります。そんな中で医療用ウィッグを購入する際、助成金を利用できることを知っていますか?抗がん剤治療を受けている方を対象に、多くの自治体が助成金制度を設けています。ウィッグのご購入を考えている方は、ぜひご確認ください。

助成金制度利用の対象となる条件

医療用ウィッグの助成金申請にはいくつか条件があります。自治体の多くが設けている条件は以下となります。
・助成金制度がある自治体に在住していること
・抗がん剤治療を受けている、又は抗がん剤治療を受けたことがある方
・抗がん剤の副作用により脱毛し、就労や社会参加などにウィッグが必要な方
※その他、納税額等も条件となる場合があります。

また、自治体によって医療用ウィッグだけでなく、ウィッグネットや胸部補正具購入費等にも助成金制度を活用できる自治体があります。
助成金制度の内容については、自治体により異なります。お住まいの自治体までお問い合わせください。

保険・医療費控除・高額療養費制は対象外

医療用ウィッグの購入費は現在、健康保険や医療費控除の対象外として扱われています(2024年7月現在)。健康保険や医療費控除の制度は、医療現場における治療費用の補助を目的としているからです。そのため、直接的な治療目的ではない医療用ウィッグは全額負担で購入しなければなりません。

利用可能な地域

医療用ウィッグの購入費は健康保険や医療費控除の対象外ですが、がん治療を受ける方の生活をサポートするために、助成事業に取り組む自治体も増えています。
助成金制度の確認が出来た自治体をご紹介しますので、以下のページをご覧ください。掲載のない自治体にお住まいの方は、自治体に直接お問い合わせください。 

医療用ウィッグの助成金を導入している都道府県一覧

医療用ウィッグを準備するタイミングや着用期間について

治療のこと、仕事のこと、毎日のこと…がんと診断を受けてから考えることや、やることがいっぱいで気持ちが追いつかないかもしれませんが、医療用ウィッグは脱毛前の治療が始まるまでに準備するのがおすすめです。
忙しくて大変な時期に…と感じられると思いますが、その理由を説明していきたいと思います。

今と同じスタイルを作りやすい

治療中、脱毛前と似たヘアスタイルにしたいなら、髪が変化する前に選ぶのがベストです。前髪の長さやボリューム、色、全体のバランスなどを「元々の自分の髪型」と比較しやすいからです。

ウィッグに慣れる時間がもてる

早めにウィッグを準備することで、慣れる時間がもてます。最初は上手に着用できなかったり、時間がかかってしまうこともありますが、慣れることでスムーズに付けることができます。

冷静にウィッグを判断できる

脱毛後、医療用ウィッグを買わなきゃ外に出られない!という状態で焦って選ぶと、じっくり内容を吟味したり、付け心地を考慮したり、比較する時間が持てません。使い心地も値段も品質も納得いくものを選ぶためにも、脱毛前の購入がおすすめです。

医療用ウィッグの寿命や必要個数

医療用ウィッグの寿命と長持ちさせるためのケア方法について

医療用ウィッグは「もうひとつの自分の髪」として、日々の生活の中で長時間着用するため、どうしても消耗します。よって医療用ウィッグは消耗品であり、寿命があります。
使用頻度、毛材や素材、気候、日頃のお手入れ、そしてメーカーによって耐用年数は異なりますが、目安としては1〜3年と言われています(あくまでも目安です)。ウィッグを長持ちさせるには、日頃のお手入れがとても大切です。ウィッグの洗い方など毎日のケアやお手入れについて、詳細はコチラの記事でご紹介しています。ぜひ、参考にしてください。

医療用ウィッグの必要な数

医療用ウィッグはいくつ必要か?についてですが、1つだけの方もいれば複数お持ちの方もいらっしゃいます。たとえば2つあることで1つあたりの消耗度を減らしたり、あるいは洗ったりメンテナンスへ出している間にもう1つを使うことができるので、良い状態をなるべく保ちたい方は複数個の購入がおすすめです。

おすすめの医療用ウィッグと患者さまの体験談

PreStaで取り扱っている医療用ウィッグでとくに人気のものをご紹介します。
実際にご購入いただいた方の声も届いています。

ショート

NEWふんわりボリュームショート

トップに軽くカールが付いているので初心者でも使いやすい、ショートスタイル。
手ぐしで毛流れを作りやすいので、自分好みのスタイルにアレンジ可能です。

医療用ウィッグとしてのポイント

JIS規格適合・Med・ウィッグマーク取得/MIX毛/栗色と自然色の2色展開/サイズ調整ができるアジャスター付き/人工皮膚付き/深いもみあげ/前髪カット3ヶ月無料/ウィッグメンテナンスサービスあり 

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NEWフレッシュボブ

好感度の高い自然な丸みのあるボブスタイル。どんな顔型の方にも似合い、どんな頭の形もカバー、まるでずっと前からこのヘアスタイルだったかのようにフィットします。

医療用ウィッグとしてのポイント

JIS規格適合・Med・ウィッグマーク取得/MIX毛/栗色と自然色の2色展開/サイズ調整ができるアジャスター付き/人工皮膚付き/深いもみあげ/前髪カット3ヶ月無料/ウィッグメンテナンスサービスあり 

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患者さまのご感想

・抗がん剤治療の為初めてウイッグを購入しました。軽くて被りやすく脱毛前の髪型に近く外出用に使用しています。高価なウイッグはなかなか買う勇気が無いのでこちらのウイッグを試しに購入してみましたが満足しています。こちらのお店のインナーキャップもとても良いです。
・フレッシュボブのウィッグを購入しました。手に取った時、あまりの軽さにビックリしました。このウィッグは、とても自然なので帽子はいらないですね。大満足です。

ミディアム

ニュアンスショートボブ

ボリュームのあるスタイルをいかに自然に見せるか、にこだわったスタイル。立体感を出しながら重くならないよう、毛先の毛量を調整し最上級のバランスに仕上げています。

医療用ウィッグとしてのポイント

JIS規格適合・Med・ウィッグマーク取得/MIX毛/ナチュラルブラウンとライトブラウンの2色展開/サイズ調整ができるアジャスター付き/人工皮膚付き/深いもみあげ/前髪カット3ヶ月無料/ウィッグメンテナンスサービスあり 

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患者さまのご感想

・髪が抜ける前に近い状態になれるので、人に会う時に治療中ってバレずに済みそうです。

クールエアロⅢミディアム

快適な付け心地で大人気の“クールエアロシリーズ”のニューモデル。毛先の流れをできるだけナチュラルに見えるようデザイン、ほどよい長さで顔をそっと包み込みます。

医療用ウィッグとしてのポイント

JIS規格適合・Med・ウィッグマーク取得/MIX毛/濃茶色と自然色の2色展開/サイズ調整ができるアジャスター付き/人工皮膚付き/深いもみあげ/前髪カット3ヶ月無料/ウィッグメンテナンスサービスあり 

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ロング

NEWベーシックロング

髪の分量が多いロングスタイルを自然に見えるよう、デザインも毛材も植毛も、工夫が随所にちりばめられています。憧れのさらさらストレートを品よく楽しめます。 

医療用ウィッグとしてのポイント

JIS規格適合・Med・ウィッグマーク取得/MIX毛/栗色と自然色の2色展開/サイズ調整ができるアジャスター付き/人工皮膚付き/深いもみあげ/前髪カット3ヶ月無料/ウィッグメンテナンスサービスあり 

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コンフォートロング

揺れるようなカールを毛先に付けたミディアムロング。表情をすっきり明るく見せるようデザインされた前髪は、自然な印象を叶えるため軽めに仕上げています。

医療用ウィッグとしてのポイント

JIS規格適合・Med・ウィッグマーク取得/MIX毛/ナチュラルブラウンとライトブラウンの2色展開/サイズ調整ができるアジャスター付き/人工皮膚付き/深いもみあげ/前髪カット3ヶ月無料/ウィッグメンテナンスサービスあり 

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ウィッグ専門のグッズを買うなら、レディススヴェンソン公式ECサイトのPreSta

いまこの記事をご覧になっているPreStaは、約20年前から医療用ウィッグを作り続けてきたスヴェンソンが運営しています。見た目が自然で付けて快適なウィッグ、大切なウィッグを美しく保つためのお手入れグッズ、頭皮ケアや帽子など髪まわりのアイテム、抗がん剤の副作用で影響を受ける爪や眉毛などの外見ケアアイテム…患者さまが必要なものをトータルでサポートしています。ぜひ、あわせてご覧ください。

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