
スキンケアのこと

抗がん剤や分子標的薬の副作用として、皮膚障害があります。さまざまな症状がある皮膚障害の予防や手術後に気を付けたいリンパ浮腫予防にもスキンケアは大変重要です。
日ごろから清潔・保湿・保護を心がけましょう。治療中のスキンケアで気を付けたいポイントをまとめました。
どういう症状が出てくる?
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ざ瘡様皮疹
ざそうようひしん-
ニキビのようなぶつぶつができる。
(分子標的薬)
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爪囲炎
そういえん -
爪の周りに炎症が起こり、腫れや痛みがでてくる。
(分子標的薬)
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皮膚乾燥症
ひふかんそうしょう-
乾燥でひび割れやかさつきが出る。
(分子標的薬)
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手足症候群
てあししょうこうぐん-
掌や足の裏がムズムズし、腫れたり水疱ができたりする。
(抗がん剤・分子標的薬)
スキンケアのメリット

治療中は、副作用として肌が乾燥しやすくなります。肌が乾燥していたり汚れていたりすると肌のバリア機能が下がり、炎症、皮膚障害が悪化しやすくなります。皮膚障害が出るということは薬が効いている証拠ですが、普段の生活ができないほど症状が続くと治療を中断せざるを得ない状況になることもあります。日頃から適切なスキンケアを行い、自身の肌の状態をチェックしていきましょう。
スキンケアの基本1
肌を清潔に保つ

皮膚を清潔にすることは炎症や感染の予防に繋がります。常に清潔にしておきましょう。 洗う時はボディタオルで強くこすらず、顔と同様、泡で洗うことをおすすめします。
おすすめはこちら
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からだ用
おぷろボディソープ -
水道水に含まれる残留塩素などのダメージ成分から、お肌を守りながら洗い上げる大容量のボディソープ。
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顔用
モイストアミノフォーム -
お肌のうるおいを守りながら、肌の不要な汚れを洗い流す洗顔フォーム。
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スキンケアの基本2
乾燥しないようしっかり保湿

乾燥は肌のバリア機能を低下させる大きな要因です。 特に入浴後は乾燥しやすく、入浴後30分経過した時の皮膚水分量は入浴前と比べ3割も減少していると言われます。お風呂上りはもちろん、乾燥したな感じる前に保湿することが大切です。
人によっては治療中に肌が敏感になることがあります。ローションやクリームは合成香料・添加物・アルコールなど使っていない低刺激のものを選ぶことをおすすめします。
スキンケアの基本3
肌に負担をかけない

肌への直接的な刺激が肌トラブルを引き起こすことがあります。ケガには注意し、虫刺されはひっかいたりしないようにましょう。衣類も肌への負担を少ないものを選びましょう。
洋服や靴下などチクチクしない肌ざわりがいいものを選び、跡が残るような締め付けが強いものは避けるようにしましょう。
スキンケアの基本4
紫外線を避ける

治療中は紫外線を避けるため露出の少ない服を選んだり、帽子、日傘の活用や日焼け止めクリームを塗るようにしましょう。
クレンジングは肌に負担がかかります。日焼け止めクリームやメイクアップアイテムは石鹸で落とせるような低刺激のものを選ぶことをおすすめします。